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第59話 かっこいい彼氏と付き合った思い出

 

私は二十歳のころ、人生で付き合った中で一番のイケメンだと思う彼とお付き合いしておりました。

 

出会いはバイト。

 

接客業だったのですが彼の方から声をかけてきてくれました。

 

当時彼の髪型は刈り上げで首もとがちょりちょりしている感じ。

 

私はなんだかあんまり好みではありませんでした。

 

ですから最初は友達としてお付き合いしていましたが、彼に対してがんがん意見を言っていたのです。

 

例えば、

 

「その髪型ださいよ。ロン毛とかにしてみれば?」

 

とか、

 

「デニムにもこだわってみれば?」

 

など、今思えば傷つけるような事を上目線で平気で言っていたのです。

 

そんな私の話を彼はどう受け止めていたのでしょうか。

 

その時は考えもしませんでしたが、なんと、その彼は私の話をちくいち聞いて言うとおりにしていったのです。

 

三ヶ月程経つと、ダサかった彼はどこへやら、とてもかっこ良く変身していました。

 

一緒にいても、

 

「みてあの人、チョーかっこいい。」

 

と、すれ違う女性の声が聞こえた程でした。

 

その時を境に彼の顔自体がイケメンだったという事に気づきました。

 

そして、もともと彼の方から言い寄って来てくれたこともあり、付き合うようになりました。

 

今思えばこの時の彼が今まで付き合った中でもっともイケメンで自慢できる彼だったと思います。

 

私の誕生日にはちょっと高そうな指輪もくれました。

 

しかし、そんな時期もつかの間。

 

次第にモテていった彼は私だけでなく女性に人気がでてしまい、選べる立場になってしまったのです。

 

立場が逆転してしまいました。追われる方から追う立場になったのです。

 

お付き合いをしていた最後の方は他の女性のいる気配がしていました。

 

私は

 

「あんなにいろいろと指摘したり、助言するんじゃなかった。」

 

と、後悔しましたが時すでに遅し。

 

最初の優しいかれはどこへやらさんざん浮気され、こっちがぼろぼろになって別れました。

 

いいような悲しいような思い出です。

 

それからというもの男性の身なりには何も言うまいと、心に決めました。

 

 

第59話の恋バナはクラウドワークスから投稿していただきました!

 

ありがとうございました!